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書籍「キャリアとしての国際弁護士のススメ」に寄稿しました

友人である絹川恭久弁護士のKindle電子書籍「キャリアとしての『国際弁護士』のススメ」にコラムを寄稿しました。こちらから購入できます!

絹川弁護士は、自ら国際弁護士として活躍する傍ら、若手弁護士や将来弁護士を目指す学生向けのキャリア支援にも力を入れている熱血漢です。本書は、そんな絹川弁護士が「国際弁護士とは何か」「国際社会における弁護士のキャリア形成はどうあるべきか」「弁護士はどのような形で国際社会に貢献できるのか」という点について徹底的に分析した珠玉の一冊。不肖私は、第8章のモデルケースのところで、実体験と現状を踏まえたコラムを寄稿させていただきました。

ところで、よく「山口さんは国際弁護士なのですか?」と聞かれて返答に困るということがあります。テレビなどの影響により多くの方が誤解しているのですが、国際弁護士という名前の資格は存在しません。法律というものは国ごとに異なりますので、その法律の専門家である弁護士の資格も、当然、国ごとに異なります。国をまたいだ国際弁護士資格というものはあり得ないのです。国際弁護士という言葉は、実際には「国際的な仕事をしている弁護士」や「外国の弁護士資格を取得している日本の弁護士」といったものの総称にすぎないのです。

さて、私は外国の弁護士資格は取得していません。ただ、中国・台湾関係の業務を専門の1つとしていて、外国人や外国企業が依頼者であったり、外国が舞台となっている案件を多数取り扱っていますので、一応「国際的な仕事をしている弁護士」というカテゴリーには該当しそうな気がします。しかし、例えば、身体にぴったりフィットした高級スーツを身にまとってビジネスクラスの飛行機で海外を飛び回るとか、国際企業の大規模な案件について外国語でしびれる交渉をするとか、そういった国際弁護士という言葉が醸し出すイメージからは程遠いですし、そのような国際弁護士像には当てはまりたくないと思っています。というわけで、私は自分のことをいわゆる「国際弁護士」だとは露ほども思っていません。

この点、絹川弁護士の「キャリアとしての国際弁護士のススメ」には、上記のような典型的な国際弁護士像だけが国際弁護士ではない!という強いメッセージが込められており、大変共感を覚えてコラムの寄稿に至ったという次第です。もちろん本書には私のようなあぶれ者ではなく、本当の意味での「国際弁護士」の方も生の声も多数掲載されています。大変読み応えがある一冊になっており、是非、多くの方に手に取っていただければと思いますので、著者に代わって宣伝させていただきました(笑)

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