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法律監修をしたドラマ「コールドケース3」の配信が始まりました

同じ事務所の菅弁護士と私の二人で法律監修を担当した連続ドラマ「コールドケース3 ~真実の扉~」。2020年12月からwowowで放映されてたのですが、いよいよ2021年6月2日からデジタル配信が始まりました!Amazon prime videoを始め、各動画配信サービスでレンタルすることができます。作品紹介については、ワーナーブラザーズジャパンの公式サイトの紹介記事を引用させていただきます。

未解決凶悪犯罪、通称“コールドケース”を扱う捜査チームの活躍を描き、アメリカで全シーズンの平均視聴者数が1,000万人を超える大人気ドラマ「コールドケース」。その日本版として2016年に「連続ドラマW コールドケース ~真実の扉~」、2018年には第2シーズンと、大ヒットシリーズの制作と放送を手掛けたWOWOWが2020年12月より開局30周年記念作品として放送した待望の第3シーズンが早くも登場。神奈川県警捜査一課でチームを牽引する主人公の女性刑事・石川百合役の吉田羊をはじめ、永山絢斗、滝藤賢一、光石研、三浦友和らのレギュラーメンバーが再結集。チームの結束力はさらに高まり、闇に葬られた事件の真実が次々と明らかになる。(中略)すべてがパワーアップした世界最高峰のハイクオリティー・クライムサスペンスから目が離せない。

私は、前作「コールドケース2~真実の扉~」から法律監修を担当しています。このシリーズは、基本的に未解決凶悪犯罪を時効にかかる前に解決するということがテーマになっているので、法律監修としてシナリオをチェックする際には必ず「時効がいつ完成するか」を正確に把握しておく必要があります。ところが、この時効期間の把握というのはなかなか難しい作業だったりします。刑事事件の時効に関する規定は過去何度も法改正がなされていて、その法改正のプロセスを紐解いていかないと、時効期間の計算を見誤ることになり兼ねません。製作スタッフの方々からは、背景設定の部分まで厳密性を追求したいというリクエストをいただいており、菅弁護士と二人で図を書いて議論しながら時効時間を計算をすることもしばしばでした。こういった必ずしも表には出て来ない部分のリアリティもしっかりと追及されており、当然、見ごたえのある作品に仕上がっています!

ちなみに、ここで言う時効というのは、「公訴時効」つまりは検察官が起訴するまでの期間のことを言います。逮捕するまでの期間のことではありません。公訴時効が5年だとすると、その5年経過直前ぎりぎりで逮捕してもそれだけではダメで、5年経過以内に起訴まで持っていかなければならないという意味です。昔のテレビドラマでは、刑事たちが時計の秒針と睨めっこしながら真犯人の逮捕のために奔走するシーンを見かけることもありましたが、あれは完全なフィクションですので誤解無きよう・・・

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