• 法律監修をしたドラマ「蝶の力学」の放送が始まりました

    WOWOWで11月17日から放送が始まった連続ドラマ「蝶の力学 殺人分析班」の法律監修を担当しています。

    台湾ドラマ「リーガル・サービス」の記事で、同時進行で別のドラマの法律監修を行っていることを予告していたのが正に本作のことでした。放送開始に至り、ようやく公表できるようになりました。
    (実はもう一作、監修中のドラマがあるのですが、まだ公表できる段階ではなく・・・)

    私はもともと毎月映画館に新作映画を見に行っている映像作品の愛好者ですが、最近は、国内外の映画やドラマの法律監修のご依頼を多数受けるようになり、視聴者ではなく制作側の立場から映像制作に関与する機会が増えてきました。映像作品好きの弁護士にとって、これほど趣味と実益を兼ねた仕事はありません(笑)

    法律監修の主な仕事は、何と言っても台本のチェックです。ストーリーや設定に法律的に不自然な点は無いかどうか、また、法律解釈が問題となる点についてどのように考えればよいのかを検討して、場合によっては修正案を提示します。台本を書いた脚本家さんや、プロデューサーさんから個別の質問をいただくこともあります。自分が専門としている以外の分野、既存の知識では対応できない問題、未知の問題について問い合わせを受けることもり、そのような場合には、法令、裁判例、文献等を調査して、ちょっとした調査報告書のような形で回答することもあります。

    特に連続ドラマの場合、登場人物の人間関係やできごとの前後関係が複雑に入り組んでいることがあるので、法律監修を行う前提として、作品のプロット自体を良く理解しておく必要があります。また、時代設定が過去の場合は、現行法ではなくその時点での法律を基準に判断しなければなりません。地味ではありますが、法律家としての専門性だけでなく作品に対する理解力も要求される、なかなかやりがいのある仕事です。

    本作については、まだ台本すらできていない企画・構想段階から原作小説を読み込んでプロデューサーさんと議論し、できあがった台本に全て目を通して法律面での疑問や問題点について意見交換するなど、かなり深い関与の仕方をさせていただきました。撮影現場にもお邪魔して出演者と制作スタッフの皆様の仕事振りを拝見し、仕事に対する執念とも言うべきこだわりぶりを目の当たりにして、本当に圧倒されました。

    ネタバレになってしまうので内容についてはあまり触れることができないのですが、制作に関わっているという贔屓目を差し引いても、かなり見ごたえのある素晴らしい作品に仕上がっています。WOWOWに加入されている方は、是非ご覧いただければと思います!