• 法律監修をした台湾ドラマ「リーガル・サービス」が公開されます

    ホームドラマチャンネルで9月から放送される台湾の連続ドラマ「リーガル・サービス -最大の利益-(原題:最佳利益)」の日本語字幕版の法律監修をしています。

    恋愛もの、青春ものが非常に多い台湾ドラマの中にあって、この作品は初の本格的な法曹ドラマです。今年5月から放送を開始し、8月に放送を終了したばかりですが、早くも日本の制作会社が日本語版の制作を行っており、9月からスカパーやひかりTVのホームドラマチャンネルで放送されます。

    研修中の弁護士実習生が指導担当弁護士と様々な案件に取り組み、成長していくという物語です。私は法律監修という立場で日本語版の制作に関わっており、法律監修のために全話映像をチェックしています。登場する弁護士たちのキャラクター設定や物語の軸となる法律案件がリアルで、弁護士である私の目から見ても十分に面白かったです。本国台湾で大ヒットし、早くも続編の制作が発表されたのも納得です。日本語版のリアルタイムでの放送はホームドラマチャンネルのみのようですが、他の媒体での再販の可能性もあるかもしれません。

    ところで、なぜ海外ドラマの翻訳に法律監修が必要なのでしょうか。外国ドラマの日本語字幕の作成はプロの翻訳家の方が行うのですが、この際に、どうしても法律に関する専門用語の翻訳に困難が生じます。また、作成国と日本の法制度の違いから、翻訳そのものが困難な用語が登場することもあります。そこで、弁護士が法律監修として補助することが必要になってくるわけです。

    実際どのように作業しているのかというと、まず、セリフの中国語スクリプトと中国語音声の映像を見ながら、日本語字幕の案を作成します。次に、制作会社さんの方で、その字幕案を映像に埋め込んで仮MIXデータを作成します。その後、私が翻訳者さんや制作会社の方の意見、質問といった点を考慮に入れて改めて中国語スクリプト、日本語翻訳スクリプト、仮MIX映像をチェックし、不自然な点や修正すべき点を洗い出します。そして、翻訳者さんと制作会社さんの方でさらに最終修正を行い、最後に本MIX映像ができあがります。

    普段、何気なく見ている字幕映像ですが、実は様々な立場の人が膨大な時間と労力をかけた末にようやく完成しているものなのですね。翻訳者さんと制作会社の担当の方とのやりとりを見ていると、物語全体の展開を考慮に入れて適切な日本語を選択したり、字幕を出すタイミングや字幕の長さを細かく調節したりと、プロフェッショナルな仕事ぶりに思わず感嘆の声が出てしまいます。

    ここ最近、法律監修の仕事のご依頼を沢山いただくようになり、今、本作以外にも2作、国内の連続ドラマの法律監修に関与しています。アナウンスできるようになったらこのブログで改めてご紹介したいと思います!