• s_IMG_1058

    「ハイブリッドなジャパニーズを量産していきます」
    株式会社Resorz
    代表取締役 兒嶋裕貴氏

    弁護士山口智寛が時代をリードするリーダーたちに突撃インタビューを敢行するシリーズ。今回は、海外ビジネス支援のプラットフォームサイト「Digima~出島~」を運営する株式会社Resorzの代表・兒嶋裕貴氏にインタビューに応じていただきました。

    【株式会社Resorz概要】(2017年8月現在)

    所 在:東京都目黒区上目黒3丁目34-1 第2上目黒シティハウス4号
    設 立:2009年
    事業内容:海外ビジネス支援事業(「Digima~出島~」や「オフショア開発.com」「海外BPO紹介センター」運営)
    Webサイト:http://www.resorz.co.jp

    一人でも一社でも多くの日本人・日本企業が海外に出て、日本と海外のハイブリッドな視点を持つ人を増やしていくことや日本の文化立国を目指し、海外ビジネス支援事業を行っている。「Resorz」(リソーズ)という会社名は、Resource(資源・手段・機転)と「理想図」という二つの言葉に由来している。

    【兒嶋裕貴プロフィール】

    1980年生まれ 早稲田大学商学部卒業。大学時代からこれまで、世界約50カ国を渡航。卒業後はテレビ制作会社に勤務した後、ネットベンチャー(株)デジパに転職。サイト売買サービス「サイトストック」を事業化し、上場企業へ売却した後、同社にてベトナムホーチミンでのオフショア開発企業立ち上げに参画。

    2009年に株式会社Resorzを設立。現在、「グローバル市場で成功する日本企業を10000社作る」という目標を掲げ「民間版JETRO」と称される進出支援プラットフォームとなった「Digima~出島~」は、海外ビジネス展開における総合相談窓口として、海外進出を希望する日系企業と各国の海外進出サポート企業とのマッチング数12000件を超える(2017年8月現在)実績を誇っている。

    これらの実績をもとに、民間企業の他、経済産業省中小企業庁や中小企業基盤整備機構などの公的機関や銀行・信用金庫などの金融機関に向けて、海外展開アドバイザーとして講演を行うなど、日本企業の海外進出支援に従事している。

    海外ビジネス支援のプラットフォームづくり

    山口:まず、Resorzの事業内容について教えてください。

    Resorzでは海外ビジネス支援事業を行っています。その中核の事業として、日系企業の海外進出サポートに関するあらゆるサービスや情報提供を行う「Digima~出島~」というプラットフォームサイトを運営しています。このサービスでは、海外進出をしたい企業とそれを支援する企業とのマッチングをしています。当社独自にオフラインでEXPOなどのイベントなどもしていて、単なるWebだけの機能で終わらせないのが我々の流儀です。どのようにマッチングしているかというと、例えば、海外で飲食店を出店したいというリクエストがある場合、現地への進出コンサルティングを行う企業、物件選び、仕入れ、競業他社の動向、消費者の傾向などが調査できる企業、人材紹介ができる企業の紹介を日本語でサポートをしたりします。また、国内外の公的機関からの依頼や後援を受けて、商談会イベントのサポートもしています。毎年11月には、経産省、外務省などの後援を受けて、海外ビジネスEXPOを開催しています(2017年の海外ビジネスEXPOについてはこちら)。

    一方、「オフショア開発.com」というサイトでは、海外にシステム開発をアウトソースしたい企業と海外のIT企業とのマッチングをしています。ソフトウェアの開発を海外に外注してコストを節約したいというニーズはずっと前からあったのですが、以前はそれを実現する手段がありませんでした。そこで、当社は、日本語対応できる海外の開発会社300社ほどのネットワークを構築して、それを日本企業のニーズに合わせてご紹介しています。外国人エンジニアの雇用や、現地の開発拠点の設立等のご要望にも対応しています。

    山口:ジェトロや中小機構といったところで提供している海外進出支援サービスとの違いは何ですか。

    成果を出すことにフォーカスしているというところが大きな違いです。例えば、公的機関のサービスは現地視察や情報提供に留まりますが、先程ご紹介したとおり、我々は民間企業ですので、費用をいただく分、海外進出を果たすまでトータルでのサポートをすることができます。

    我々が目指している事業のゴールイメージは、マッチングをして終わりではなくて、海外ビジネスに必要なものを全部取り揃えるということです。情報集めたい、リサーチをしたい、サポート企業を紹介してほしい、人材を採用したい、資金調達をしたい、視察アレンジをしたい。そういったニーズを全て拾って、「Digima~出島~」に来れば海外ビジネスに関する全てがフォローできますよという形にしたいんです。理想とするプラットフォーム作りに必要な要素を100とすると、今、当社で提供できているのは、やっと30くらいになったかなというイメージです。

    s_IMG_0965

    なぜ海外に出るべきなのか?

    山口:日本企業が海外に出ることの意義について、どのようにお考えですか。

    日本という国をより良くするための手段だと思っています。今までの歴史を見ても、日本は外からいろいろな影響を受けて変わってきましたよね。外に出てビジネスをして、外から日本のマーケットを眺める。日本の強み、弱みを認識する。海外の素晴らしいところを吸収して、それを還元し、更にブラッシュアップする。そういったことが、日本という国をより良くする力になると信じています。

    ただ、誤解してはいけないのは、日本で成功したものがそのまま海外で成功するとは限らないということ、そしてまた、日本で成功しなかったものが海外に出たから成功するという可能性も低いということです。海外でビジネスをするということは、例えて言えば、新しくベンチャー企業を立ち上げるくらいの気概で取り組むべきものです。日本企業の特性を活かす方法、既存のものをブラッシュアップして売り込むノウハウといったものも必要です。Resorzでは、そういうものを提供するプラットフォームを作っています。

    自分の常識がぶっ壊された瞬間

    山口:学生時代のお話を聞かせてください。どのような少年だったのですか。

    昔から体験欲みたいなのが非常に強くて、座学も結構得意だったんですけど、それよりも体験をもって学ぶことの方が好きでした。母親が教育に厳しくて、中学受験をして中学から私立の学校に通いました。ただ、中学に入ってみると、自分よりも優秀な人が沢山いて勉強では勝てそうもない、そうかと言って、自分が進むべき明確な道があるわけでもない。悶々とした日々を送っていました。

    そんな中、高校生のときに父が亡くなりました。当時はただ混乱していて、大人になって徐々に言語化して振り返ることができるようになったのですが、父の死に触れて、自分の人生を後悔しないように生きなければという使命感のようなものが湧いてきました。とにかく、自分のやりたいことを見つけなければと。

    山口:それで、海外に出たのですね。

    もともと海外には興味あって、大学に入って最初の夏休みに初めての海外一人旅に出ようと最初から決めていました。日本の常識しか知らず、それに捕らわれている自分がすごく嫌だったので、一度、外に出て客観的に見てみようと思っていました。

    一番最初に行ったのはバンコクで、そこで大変な衝撃を受けました。日本で当たり前だと思っていたことが全然当たり前ではなくて、全く違った常識が通用している。当時、今から20年ほど前のバンコクは今ほど整然としていなくて、まだカオスという言葉が似合う雰囲気でした。今のカンボジアのプノンペンなんかに近い感じだと思います。

    その後は、学生の貧乏旅行なのでやはりアジアが多かったですが、中米や中東にも頻繁に行きました。「過酷な海外一人旅」みたいなテレビ番組で出てくるところには大体行ったことがあります。文字通り過酷な場面に遭遇したことも何度もありました。具体的にお話できないのが残念ですが(笑)

    s_IMG_1004

    ≫ 次のページへ