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    台湾留学体験記その4
    留学準備(後編)

    自戒の意味を込めて言いますが、家族で(特に子供連れで)海外に移住する場合、本当にいろいろなことを準備しなければならず、どんなに周到に準備してもしすぎるということはありません。弁護士業務の引き継ぎや大学入学手続が完了しても、まだまだやることがたくさんあります。

    <幼稚園、小学校>

    留学に行くときには長男は幼稚園の年長でしたので、台北に引っ越してから通う幼稚園も探さなければならなかったのですが、これには大変苦労しました。

    引越し先の地区には日本人駐在員の子どもが通うような幼稚園が複数ありましたので、日本にいる時から受け入れ児童の空き状況などを確認した上で、秋学期からの通園受け入れ可能な幼稚園に手配をお願いしていました。しかし、言葉の問題もあって連絡内容が上手く伝わっておらず、台湾に着いてから慌てて別の幼稚園を探すことになってしまいました。結局、秋学期開始直前になんとか受け入れ可能なところを見つけて、滑り込みで通園を開始することができました。

    生活環境が大きく変わって慣れるのに大変な中で、必要以上に子どもに負担をかけたくないということから、長男は日本語での教育を実施している幼稚園、小学校に通わせました。母国語での人格形成もままならないうちに敢えて外国語の環境に放り込む必要はないというのが、妻と私の共通の意見でした。

    しかしながら、このような考え方は台湾ではあまり馴染みがないようで、同年代の子どもを持つ台湾の方には「それではもったいない」「せっかく外国にいるのだから外国語を勉強させた方が良い」と言われることが多くありました。これに限らず、子どもの教育に対する考え方については、日本と台湾ではスタンスが異なる点が少なくないように感じました。

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    天母地区の街並み

    <病院、出産>

    実は、渡航の準備をしている中で妻が第二子を妊娠していることが発覚しました。妻の体調面や出産及びその後の育児のことを考えると、私一人で単身留学することや、全員で台湾に渡った上で出産前後だけ妻と子どもだけ日本に帰す方が良いようにも思われました。

    しかし、既に一家全員で台北に住む前提で各種手配をしてしまっていたこと、台北市内には日本語が通じる総合病院があり医療技術も日本と遜色ないと言われていること、出産前後に私が大学を一時休学すれば家事育児も維持できるであろうこと・・・等々考慮して、思い切って一家全員で台北に渡ることにしました。

    渡航前に駐在員ネットワークの中で評判の良い病院を教えてもらい、出産までの手順や費用について情報を集め、渡航後にすぐに診察を受けて、出産までの手配を行いました。これは渡航後にわかったことですが、通院外来で日本語が通じる病院はいくつかあるものの、入院病棟も日本語で対応可能というところは無く(ひょっとしたらよく探せばあったのかもしれません)、どうしても中国語や英語で対応しなければならない点は残ります。

    また、台湾では日本のような国民健康保険制度が普及していますが、外国人は一定期間の居住実績がないと加入できません。日本の保険会社の海外旅行傷害保険も、出産には適用がありません。そのため、私たちは入通院費は全て自費負担であり、正直なところ経済的にはかなりの痛手でした。

    このように、海外での出産は、言語面、費用面を含めてあらゆる面で負担が倍増しますが、最後まで乗り切った際の感動もひとしおでした。もう一度経験したいかと言われれば遠慮願いたいところですが・・・

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    台北市内の病院

    <その他>

    その他、海外保険、引っ越し手配、住民票、健康保険、携帯電話などの各種手続きを行いました。海外旅行に行くとか、国内で転居するのは比較にならない手続の負担があり、それが家族の人数分必要でしたので、作業リストを作って一つずつつぶして行きながら、手続きに漏れがないかどうかを確認していました。

    こうして、目が回りそうになりながらもなんとか手配を完了して、2014年8月から留学生活をスタートさせたのでした。(続く)

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